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第2回 ユリ、世界へ。

第2回 ユリ、世界へ。

皆さま、こんにちは。
2回目の今日は、ユリの歴史と、当社が狙うウエキオリジナルのユリについてお話ししたいと思います。

「東洋に多くの品種を持つユリ」

ユリ属の種は、北半球を中心に約130種あると言われ、気候適応の幅が広く、インド・フィリピンなどの熱帯地域から寒帯のシベリアまで自生しています。特に東洋では、多くの種が自生していたことから、大昔から薬用・食用などに用いられていました。

そして、江戸時代に入ってからは、観賞用に庭先や鉢植えとして人気を博し、江戸の園芸文化の一翼を担うまでになりました。

「シーボルトが世界に広めた、日本のテッポウユリ」

他方、西洋ユリの歴史は「マドンナリリー(聖母のユリ)」から始まります。紀元前1500年ごろのギリシャ・クレタ島遺跡の壁画や壺から「マドンナリリー」の絵が発掘されています。

マドンナリリー

「マドンナリリー」

しかし、19世紀に植物学者のシーボルトが日本のテッポウユリをヨーロッパに伝えると、この「聖母のユリ」がテッポウユリに置き換わるほどに人気を集めました。

特に日本のユリが世界中から注目されるようになったのは、明治6年(1873年)のこと。オーストリアのウィーンで開かれた万国博覧会で日本のユリが出品されたことがきっかけだと言われています。

それ以降、多くのユリが日本から欧米諸国に輸出されるようになり、世界各国で日本のユリが愛されるようになりました。そして、その立役者となったのが明治23年に創業した私ども横浜植木なのです。当社は、創業したその年にサンフランシスコに支店を開設。ユリの球根を中心に多くの植物の貿易を始めたのです。

近年、花屋さんで見かけるユリは、非常に華やかで色とりどりですが、これらの多くは欧米諸国で日本のユリを元に開発された品種。現在、ユリ球根は、オランダ・フランス・ニュージーランド・チリなどで生産されており、かつては輸出国だった我が国は、いつの間にか輸入国に逆転しています。

「和の色合いを愉しむ、日本ユリの開発へ」

ところで、当社では、横浜植木起業の礎となったユリを現代に復活させるべく、日本人が好む清楚で和な色合いの日本ユリの開発に取り組んでいます。
また、最近ではユリの無花粉化にも成功し、ユリを扱う際に花粉でわずらう心配もなくなりました。そのユリが、横浜植木の「ピリカ」です。

※ピリカは2022年5月31日を持ちまして、取り扱いを終了いたしました。

   

ピリカ
2021年ジャパンフラワーセレクション「ライフデザイン特別賞」「ブリーディング特別賞」

「ピリカ」
2021年ジャパンフラワーセレクション
ブリーディング特別賞/ライフデザイン特別賞

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